画力の向上
画力は歌唱力や運動能力と同じです。
何度も何度もこなす事で上達します。
ですが描かないと、努力をしないと向上しません。
何だってそうですが、行動しないと結果が出ません。当たり前です。
行動をし、過程を意識し、結果、何が失敗だったのか、何が良かったのかを判断します。
その繰り返しです。
モチーフの選定から始まります。
単体、集合、大きさ、光、距離、材質。
要素を確認し、捉えるべきポイントを把握します。
少なくとも一つは目標を立て、その目標達成にはどのような表現が適当なのかをまずは過去の作品を見て知識を高めます。
例えば、「光」をどのようにすれば表現できるか、印象派時代の光の表現や現代の表現を沢山見て知識を高めます。
そして意図する表現をしている作品があれば、その作品はどのような画材、技法が使われているのかを調べ学びます。
描かれた絵だけを見ていても油の配合までは分からなかったり、ミクストメディアの場合は特に下に何が使われているのかわかりずらいです。
ですが、これも経験を重ねると何となくは推測がたち、同じように再現できる力が備わります。
少し脱線しましたが、まずは知識を高める事が重要です。
何となく描いても、何となく結果は得られません。
同じ事を繰り返してもそれは、同じ経験を重ねているだけで違う経験を積んで知識の幅を広げている事ではありません。
同じ筆の走らせ方、運び方、ストローク、筆圧、使う種類・・・何故同じ事を繰り返すと思いますか?
それは前回扱った経験があるので、2度目は1度目より上手く扱えるという気持ちがある事と、はじめては上手く扱えないかもしれないという不安からです。同じ事を連続させ、それはいずれ癖にまで定着化します。
これは本当にとても良くない足枷です。
成長するには必ず新しい変化が必要です。変化を起こす事で以前との違いが明らかになり、違いを見分け何が良くて何が悪かったのか判断ができます。
同じ事を繰り返すと、それが良いのか悪いのか判断ができません。
何度も変化させ違いを学び、その先に技術の上達があります。
知識と経験が重なって、経験値となります。
本で得た知識だけでは何にもなりません。
本や先人の知識を学ばずに描くだけでは上達はあまり見込めません。
どちらも備わってはじめて良い結果として判断材料になります。
知識を高め、地道に描く作業を行ってください。
必ず上達します。
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