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解像度から成熟度へ

※前提として

様々な価値観があって刹那的衝動やその場だけの学びであったとしても、それを良いと考えている方もおられます。

人の価値観に対して上下をつけるような烏滸がましい気持ちは一切ございません。

ただもしも、何が最善かを探して生きておられる方、自問自答して過ごされている方のほんの少しでも助力になればと思い書いております。

前提としてその方が良いとする価値観がその方にとっての最善だと思っています。



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解像度とは明瞭度を表します。明瞭度とは鮮明であってあきらかな事をさします。

この言葉を使い、物事の内容を理解している質を表すことがあります。


例えば芸術を学びたいと思った時、どの分野の、どのジャンルを学ぶのかを定めていなければ、どのような表現を行おうとしているのかも曖昧ではないのかなと思います。

漠然と絵画を全体的に学ぼうとすれば、アカデミックな内容の量を学ぶ事になります。実技を抜いた座学だけでも相当な勉強量が必要になる事は容易に想像できると思います。

またそれだけの勉強を行なったとして、その学びをどのように活かしていくのかを定めていなければ、せっかくの学びの時間が消費されて終ってしまいます。

一度振り返って頂き、絵画を学ぼうと思ったきっかけを思い出してください。


始まりは絵を見る事、描く事が好きだからという事だったでしょうか?ほとんどの方がそうではないかなと思います。僕もその一人です。


どんな物事も始まりは感情から始まります。


好意的な感情から知りたいという知的欲求に変化します。

その知りたいと思う物事を明確にしておく事で、自分が何に興味を持ち何を成し遂げようとしているのかが少しづつ理解していけます。


例えば、新古典主義絵画の作品が好きで描きたいと思ったとします。

では新古典主義の画家達は何を主目的として描いていたでしょうか。

新古典主義は、バロック、ルネサンス、そしてマニエリスムと続く、西洋古典美術の中心を流れる潮流の系譜です。

つまりは基本的には、伝統的な美意識を継承する古典的な芸術を愛し表現しようとする主義です。


レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」 by wiki



例えば、草間彌生さんのような現代美術が好きでそういった作品を創りたいと思ったとします。

では、現代美術の様々あるジャンルのアーティストは何を目的に活動しているのでしょうか。

そのジャンルによって目的が変わりますが、伝統的な美意識を伝承する活動でない事は確かです。

文脈を含んだ作品やジャンルもありますが、価値観の変容や再定義を行う事が現代美術の目的でもあります。


草間彌生「南瓜」by wiki



このように芸術や絵画といっても、ジャンルが違えば学ぶ方向が違い、習得する価値観や技術も違ってきます。


好きだから始まった物事は、月日が流れるつれなぜこの物事(ジャンル)に固執するのか、必要としているのかを今一度考える機会を作られても良いかもしれません。

継続している行動の意図を理解しておけば、その先に繋がる行動へと変化させることも可能です。

現代的な表現を好まれる方は、そのジャンルが持つ意味を理解し、そしてその先に変容していく価値を探すことも可能です。コンセプトだけではなく、目の前にある作品が視覚芸術である事を忘れずに、どのような形や表現が自分が求めているものかを探求することが大切です。


あるいは刹那的な衝動行動だとしても、そこには他人からは計り知れない精神作用が潜んでいる事もあると思います。

物事は必ず合理的で論理的でなければならないという事はありません。

不確定で数値化できない曖昧なものが人であって人生だと思います。

絵を描く事、見る事で慰めになったり、励みになったり、自己を守る意味で芸術が存在する方もたくさんおられます。

どのような寄り添い方もその方にとって必要な位置が良いのだと思います。そしてその接し方を理解している事がとても大切だと思います。


何よりも怖いことは無知です。


無知なままに物事を俯瞰してみても、ただ広い荒野が永遠と広がっているような感覚に陥ってしまうのではないのかと思います。

学びの方向を定める事、解像度を上げる事、それに必要な方法、本当に大切な事は、自分を知る事です。


何が好きで何が苦手で、何を求め何を表現しようとしているのか。


自分を知る方法は、現在では様々なプログラムがあり、コーチングやカウンセリングで自分を知ったり、マインドマップを使って自分を知ったり、様々な自己啓発系の本もあります。

 ー余談ですがつい最近、元生徒さんのから連絡がありコーチングをして頂きましたが、とても良い学びになりました。


アートに携わる携わらないを抜きにして、why whatの疑問を投げ掛けることが大切です。


なぜ、絵を描き表現するのか、その表現は何を表そうとしているのか。

そしてその表現はどのような分野、ジャンルに属するのか。


政治家が自分(有権者)が求める世界を声高々に熱弁し政策を作り実行するように、アーティストは自分が求める自我をキャンバスや作品に投影します。


政治家は有権者の為に活動するとすれば、アーティストは自分の為に活動します。

自分の為の活動です。


自分という自我が曖昧な場合、そういった曖昧な自分という自我だと思います。

解像度を上げるにはまずは自分を知る事だと思います。

そして学ぶ方向の解像度を上げ、成熟させていきます。

アートは人の感覚を広げ、精神を成長させます。

あなたにはあなただけの世界があり、その世界を作品として成就させるべきです。


何故ならその作品を必要とする人もいるからです。


アーティストは自己表現から始まりますが、成熟したその作品はやがて自我を超えて必要とされる代え難いものになります。

成熟するには自分を知って、行おうとしている行動がどのような分野に属するのかを見定め、勉強を繰り返します。

解像度を上げ、成熟度を上げた時、作品は自己満足で終わるものではない代え難いものに昇華されているのではないでしょうか。


あなたの世界を追い求め、創り上げてください。

そこにはあなただけが見つけた価値観が存在していると思います。


あなたの世界です。

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