Art Of PeopleⅢ グループ展後書1
21世紀美術館で開催したグループ展は10月25日無事全ての項目を終了いたしました。
いくつもの困難を乗り越え達成した展覧会であり、今まので展覧会の中で最も良いパフォーマンスを上げ、ブランディングを行えました。
また僕にとって参加された生徒さんにとって、岐路となったイベントでもありました。
このプロジェクトは3年前まで遡ります。
グループ展開催のきっかけは、何となく交わした生徒さんとの会話からでした。
「生徒さんみんなの作品を見たい。」
その言葉から、第1回目のグループ展の計画を始めました。
僕の行動真理に「その行動は次に繋がる計画性を持っているか、汎用性があるか、刹那的な計画では無いか」という事を必ず自問しその条件を満たす計画に昇華します。
第1回目のグループ展を計画した当初から、金沢21世紀美術館で開催する事をこの関連プロジェクトの第一段階での目的として設計しました。
第1回目を何故21世紀美術館で開催しなかったのかというと、前例が無い事ですので、21世紀美術館で開催するにあたってどれぐらいの実績が必要なのか分からない事と、僕を含め参加者が1年かけて制作した作品がどのようなクオリティになるのか平均値を取っておくべきだと思い、データ化と実績を踏まえ段階を追うことにしました。
第1回目よりは第2回目というように、規模を大きくする為に石川県内の全てのギャラリー・美術館を調べ、候補となる場所のヒアリングも含め現地でのセッションも行いました。それらをデータ化しロジカルに把握できるようにしました。
開催場所は本当に吟味いたしました。
2017年、プロジェクトが始まります。
生徒さんにプロジェクトを伝え、参加者を募りました。
様々な参加者に集まって頂きました。
アトリエで一番長く通ってくださっている盲学校の先生、中学校で美術の先生をしている方、漫画家の方、普段は普通のお仕事をされ週末画家となって頑張っておられた方、そして心の病に悩みながらも絵に託した方。様々な方がそれぞれの世界を表現していただけました。
2018年2月、1年間作品制作をし完成した作品を湯涌創作の森ギャラリーにて発表致しました。
第1回目の「Art Of People展」の開催です。
この年、記録的な豪雪で会場への搬入は困難を極め、途中、車が動かなくなる方、会場まで到着できない方が出て、搬入終了は夜遅くまでかかりました。
ですがArt Of People展3回の展覧会の中で、思い返せばこの第1回目が一番大変で、とても楽しかった記憶でございます。
小さいギャラリーの中に想いが沢山詰まってとても感慨深い時間を頂けました。
展覧会の結果は、参加者8名の作品に対し、観覧者80名でした。
真冬の雪の中、人里離れた山深いギャラリーに80名の方がお越し頂いただけたのは成功だったのではないかと思います。
湯涌創作の森ギャラリーは山深い場所に佇み、神秘的で暖かな世界を造っている場所でした。
そしてまた参加者を募り翌年の展覧会に向け活動を開始します。
(次回第2回展覧会の内容をお伝え致します)
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