ONLINE COURSE 1【Another Brain】
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「言葉や文章からイメージし作品を制作する課題」
課題
「袋」この言葉や連想される言葉を使い文章を制作してください。
制作した文章からイメージし、それを作品に転換し制作して下さい。作品は絵画、立体、動画など描画材、支持体を問いません。
※文章の長さは500文字までとします。
説明
「袋」という言葉を用いてできた文章を元に作品を制作します。袋そのものでもかまいません。袋はあくまでパーツであって、主題が別に生まれてもかまいません。つまり袋でなくてもかまいません。文章として成り立たない文法や内容でもかまいません。文章の流れから主題が別に生まれてもかまいません。但し文章から作品が読み取れ、説明できるようにしてください。
画材
平面・立体・動画など描画材・支持体やサイズ、アナログ・デジタルを問いません。
提出日
3月6日(日)
提出方法
撮影もしくはデジタル化してください。
※AOPの生徒さんの場合は、僕の個人ラインにも画像を添付し送ってください。
注意事項
クオリティを競う課題ではなく、発想力を養う為の課題です。参加し思考する事を最大の目的としていますので肩の力を入れずに楽しんで参加してください。1時間もかけずに出来上がった作品でも何も問題ございません。
ポイント
この課題の特徴はテーマに沿った作品を制作するだけではなく、言葉をキーワードとしそこから文章を制作します。その過程で思わぬ言葉が生まれ、意図しなかった方向に文章が進むかもしれません。文章を制作する際に、言葉が持つ意味から連想をし次の言葉を選択する方法や、映像化したイメージを完成させそのイメージから文章に変換したり、脈絡もなく湧き出る単語を羅列したり、文章を制作するプロセスも様々だと思います。この作業の中にも様々な力が養われます。
そして出来上がった文章から作品に変換する際に、文章を制作する際に想像したイマジネーションとは違う、文章や言葉のエッセンスから色や形または動的なイメージを再構成して想像するリクリエイションが行われます。
制作する支持体にどのような図画や形を配置するのかの構成力が養われ、どのような色彩にまとめるのか色彩感覚が養われます。動的な作品や立体であれば時間や空間に関しての認識も高まります。
この課題で得る力は
①イメージを文章化する思考力
②文章からイメージを得る発想力
③図画や形などを配置する構成力
④色彩を定める色彩感覚
提出物
作家名:
作品名:
描画材・支持体:
課題文章:
コンセプト(テーマ):
参加者作品

インオーガニックコンポジション

インオーガニックコンポジション

インオーガニックコンポジション

インオーガニックコンポジション
清水カナタ ”無題”
カメラ+袋
課題文章:
レンズに袋を取り付け撮影
コンセプト:
インオーガニックなミニマリズムとして傷と皮膜をコンセプトに作品にしてます。皮膜ってつまり覆うこと隠すこと、袋も隠す目的がある。
何だってそうみんな隠して秘密にしたいから。
ツジシブキさんと連動した作品です。




ツジシブキ ”無題”
カメラ+袋
課題文章:
レンズに袋を取り付け撮影
コンセプト:
レンズを通して更に袋を通して見る世界。
ちょうど水中から大気の世界を覗くように。
何かを通すごとに見える世界の断片が更に美しく見える。
清水カナタさんと連動した作品としています。
カナタさんとエフェクトセットを共有し世界線を同軸にしています。

岸 ”最後の世界”
画材:デジタル作品
課題文章:
扉を開けた。リンジーウィクソンこっち見る。つかまえて袋の中に入れた。
生きてる?じっと見る、こっち見る。
コンセプト:
人気モデルがデジタルの世界でグリッチとして生きている。こっちの世界とデジタルの世界、どっちも生きている。

ツジシブキ ”無題”
ニトリルグローブ
課題文章:
COVID19によって生活が一変した2020年。現在使い捨て手袋は生活必需品となった。この中には外界から守られている何かが入っている。入ってるのは事実だが、誰もその中を触らないと知る事はできない。
コンセプト:
矛盾。
触らないようにする為の装置であるのにも関わらず、結局は触らないと中の存在を知る事はできない。

ツジシブキ ”カオス”
パッケージケース+袋
課題文章:
本来はそれらを守る者として存在したが、役目を終えた紳士は守られる側として混沌とした世界から引退する。全ての役目には必ず終わりがある。それは表裏として存在した事実をリアルに直接的に視覚化させる。
コンセプト:
外のものと内のものを入れ替え価値を置き換える。

Norimasa Sugiura ”Mobius strip”
松+石
課題文章:
幹から枝が生え、実を結ぶ。
大地に落ちた果実は土とともに次の芽生えへと受け渡す。
静と動の循環は遠い母胎の記憶を蘇らせる。
テーマ:
母胎
Norimasa Sugiura ”Goldfish”
袋+着色水
課題文章:
子供の頃、夏祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚はどこに行ったのだろうか。
袋は空間を切り分ける。今夜も私は肉を食べる。
テーマ:
生命の分断と溶解

タンゴアヤセ ”夕暮れ/りんご”
デジタル(CLIP STUDIO PAINT、LINE camera使用)
課題文章:
「今日で終わりにしよう」
彼女が八百屋の紙袋を置いて言った。
口の中が干上がって言葉が出ない。
袋が倒れてりんごが転げ出た。
赤が目に痛い。
テーマ:
主人公の衝撃を色とテクスチャで表現してみました

Mari ”紙袋”
新聞紙+窓付き封筒
課題文章:
持ち手の付いた紙袋
窓がついた紙袋
窓がついた大きめの封筒
テーマ:
袋の沢山の種類の中から紙物が好きなので紙袋を作りました、初めて作りましたがなかなか面白かったです

いこ ”袋→入れもの→かばん”
画像、文章
課題文章:
女性はたいてい「ふくろ」が好きである。
何個もあるのにもっと欲しいと思ってしまう。
中に何かを入れるために必要だというより、「ふくろ」を前にして、さあ何を入れようかと考えるのだ。
袋の中身は、分身でありココロでもある、よって袋は自分自身なのだろう。
テーマ:
女性はなぜかばんが好きなのか

にしお ”母さん、ごめん!”
鉛筆・クロッキー帳
課題文章:
「袋を頭に被せちゃだめ!」という母の教えのもと、すくすくと育ってきたにしお。齢23にして、ついにその教えを破る!
コンセプト:
「だめ」と言われたことを破れない真面目な人間だが、課題を理由に破っちまおうという…

無名 ”世界”
ビニール袋+人形+綿
課題文章:
私は、我々を包んでまとめているこの「世界」が、袋のようだと考えました。
「世界」の定義はいろいろあると思います。宇宙、地球、国、社会、どれも世界と呼んで差し支えないと思います。
他にも、個人の価値観みたいなものを指して、自分の世界と言ったりもしますよね。
だから、「世界」は1つの袋じゃなくて、幾重にも重なった、多重の袋のようだと感じます。
今、小さな世界にいる彼と目が合いました。彼も、手に自分の小さな世界を持っています。
コンセプト:
「世界」を多重の袋として表現することを目指しました。(「彼」に自分の脚で立ってもらうのに苦労しました。)