ヌードは人物の勉強の基本です。

​

着衣の場合、衣服が邪魔をして骨格を把握しづらく、人体構造が明確に表れません。

ヌードはそういった余計な物を無くしています。

姿勢によって筋肉の動きが変わり、どの部位の筋肉が収縮され隆起するのか締まるのかが、目に見えて直接的に理解できます。

骨の位置、その上にある筋肉、皮膚の緊張と弛緩。

良く観察して勉強してください。

​

人物の勉強をされている方、イラストやアニメや漫画を描かれている方は是非ご利用ください。

事前に自身のウィークポイントを把握して挑まれると良い勉強になります。

できるだけ目的を持って挑んでください。

終了後にその目的の何が達成され何が失敗で問題であったのかを自分で分析してみてください。

掴みにくい技術は、何度もトライアル＆エラーを行う事で上達します。

同じハッチング、同じストローク、同じ筆圧、同じ鉛筆、同じ始め方、同じ事を繰り返さず、新しいアプローチを意識してください。

そこから、失敗から、沢山学べます。

 

モデルを目の前にして感じるパッションを優先し、思うがままに描かれる事も、良い勉強となります。

​

目の前に存在するモデルの量感、肉感、空気感、こういった捉えにくい感覚が写真ではない現実のモデルからは伝わります。

じっくり観察し写真では感じ得ない感覚を感じ取って挑んでください。

​

そして必ず終わった後に、何が良く何が良くなかったのか、じっくり自問自答をしてください。

​

ヌードを描かない人物画アーティストなどいません。

ヌードで人の形を理解しないと人物を描けません。

​

​必ず良い勉強になります。