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写生会のこと

  • 執筆者の写真: AOP
    AOP
  • 2021年3月14日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月6日




春と秋に行なっています。

朝の9時に集い朝特有の心地よい空気を感じながら写生会を迎えます。


そして春と秋は1年で最も穏やかで過ごしやすい季節です。


春には花が咲き、暖かい風が心地よく、おだやかな日差しが春を感じさせます。

花の香り、鳥の声、風の音、目で見えることだけではなく、五感で芸術を楽しみ捉える事ができるのが写生です。





秋の写生会は一年の終わりを彩る紅葉が主役となります。

燃えるような赤や黄色の紅葉はとても鮮やかで着彩に挑む心をはずませます。


春とは違う鳥の声、少し先に見える冬の世界。

まだ暖かい太陽の日差し。

いろいろな事を感じながら晩秋の世界を描きます。





お昼はいつも出会わない芸術を愛する人々とのコミニケーションを楽しんでください。

芸術を愛する同じ者として、様々な方と会話を楽しんでください。

意外な発見と素敵な出会いがあります。


ハイライトである合評では参加者の取り組み方やテーマ、コンセプトなど自分では観なかった価値観を学ぶ事ができます。


なぜその場所で描いたのだろうか。

なぜそのモチーフを選んだのだろうか。

なぜそのような描き方をしたのだろうか。

学ぶ事はたくさんございます。


美術史では古くは光を捉えようとしたターナーやレンブラントが屋外での作品制作に勤しみました。そして自身の感じた印象を表現しようとしたモネを筆頭とした印象派、そしてセザンヌに続く写生から始まった現代美術へ軌跡。

それぞれがそこに存在する空気を感じ表現を模索しました。

屋外で風景を描くという小学校で行った写生は美術の本質を探る授業でもありました。




是非、いつもとは違う一日を過ごしてください。


普段忙してく見えていなかった自分が生きている世界の空気感。感じられていなかった穏やかで豊かな時間。


そして同じ時間と目的を持って共有した方達が見せる、また違う世界観を楽しんでください。

自分にその世界観はなかったと、気づきを得て楽しめるのではないでしょうか。


午後16:00、約6時間の写生会は終了します。


普段の世界に戻られた時、見える世界がほんの少し変化していないでしょうか。

ただ眺めていた普段の景色がこんなにも綺麗でこんなにも気持ちの良い物だったのだと。

 
 
 

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