top of page
検索

リライズ、セルフコントロール



photo by canata




何か問題や課題があって、その解決に至る方法が様々ある中で、因果性を理解し原因のディティールを把握して解決に導く為の行動が論理性の高い方法ですが、問題からトライアル&エラーを繰り返し行う持続性には、人間性が問題となって継続できない事がほとんどではないかと思います。


例えば、美術や絵画を勉強する人間にとって、美術の歴史や系譜を文献や画集で知識を得る事と、実際に絵を描いて技術を向上させる中で体験知識を得る事は当然ですが、絵を描いていて腕が疲れやすいとか、文章を読んでいて集中力が途切れやすいなどの問題は、美術や絵を描く事の外の問題だと考えがちです。

ですがこういった基本的な課題にこそ意識を向けるべきで、絵を描いていて腕が疲れるのであれば適切なトレーニングで筋力を養い満足に絵が描ける身体にすべきですし、集中力が持続しないのであれば、忍耐力を養い集中力を補う訓練を行うべきです。


こういった基礎的な能力にこそ、物事が遂行できる根源的な力がある事を今一度理解すべきだと思います。

また対峙する物事を好きになる努力も重要だと思います。


この好きを向上させる訓練というのは少し風変わりに聞こえますが、目的を遂行する上で好きでもない物事を継続して行うことは困難です。行動の後に大きな報酬がある事が明示されているのであれば、嫌な仕事も未来の報酬を想像して取り組めると思います。ですが報酬が明確でない物事の取り組みとなると、感情が行動意欲の根源となります。そもそも嫌々行動する事にあまり良い結果が得られない事も様々な学術的エビデンスがあります。


良くある問題の一つに絵を描くことが好きであっても、それは「好きな絵を描くこと」であって、デッサンなどを行なって勉強をすることではないという、好きな物事しか行わい向上心がない状態の人もいらっしゃいます。

デッサンという地道な努力によって、今までできなかった表現が可能になるという事を知っていれば努力しようという自制心が働き、誘惑を断ち切る事も可能です。

セルフコントロールを実現するひとつに、今の行動やこれから行う行動がどういった結果をもたらすのかという明確な答えを知っておく事が重要です。


好きになる努力というのは、その物事を継続して行う事で、少しづつポジティブな感情を増やしていく事です。


デッサンに置き換えて考えますと、デッサンだけに集中して何日も取り組むと今までの好きな絵だけを描くことの楽しさ以外の好要素があり、それはデッサンを継続して得る事のできる技術力です。

修練初期は稜線を追うのですら難しかった事が、月日をかけ取り組む事で形だけではなく陰影の微細な違いまで理解表現できるようになります。

こういった努力の先に存在する達成は、脳内で報酬系であるドーパミンを放出します。

誰もが簡単に達成できる安易な物事には達成感を得られませんが、難解であればある程にこの報酬も高くなります。

しかしデッサンは瞬発性の高いものではなく、持続して習得して行く持久性の高いものです。ですのでデッサンを行い終えた後に達成感がみなぎるのではなく、長い経過時間を俯瞰した時に成長の違いを理解し、そこで達成感を得ます。


瞬発的な力は忘れる事も早いですが、持久的な力は備えれば忘れる事もありません。


このように物事の問題や課題は、表面的なそのものの課題をこなす事それに加え、人間的な弱さを知る事が大切ではないのかなと思います。


まとめますと、学生時代にハンバーガー屋さんでハンバーガーを包装紙に包むバイトを永遠としていた時ですが、辛いなと思っていた時にフッと何かが降りて来て「これめっちゃ気持ちいい」に変化する事ができました。それからはハンバーガーを包みたくて包みたくて仕方がない毎日でした。

以上です。

閲覧数:127回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page